看護師の転職で一番緊張する場面といったら面接ではないでしょうか?
私は20代で5か所以上の病院やクリニック、派遣会社に所属し、たくさん面接を受けてきました。
今回は、そんな私の体験をもとに、印象に残っている面接での質問、面接の特徴についてお伝えします。
5回以上の転職活動の面接で共通して質問されたこと
まずは、5回以上の転職経験のある私が面接の時に聞かれた共通の質問について解説します!
- 自己紹介
- 志望動機
- 退職理由
- 前職の仕事内容や経験
自己紹介
面接が始まると、ほとんどの応募先で、「まず自己紹介をお願いします。」と面接官から言われます。ここでは、自分の経歴と志望動機を簡潔に伝えましょう。
【回答例】
○○(名前)と申します。○○学校を卒業後、○○病院の○○科に入職し、△年間勤めました。今後は、✕✕について学びたいと考えており、○○病院を志望しました。本日はよろしくお願いします。
回答のポイントは、1分以内に簡潔に自分の経歴と志望動機を伝え、最後によろしくお願いしますということです。
志望動機
自己紹介の次に聞かれることは、「なぜこの病院を選んだのですか?」などといった志望動機です。ここでは、志望先の特徴を踏まえて、ここじゃないとダメなんだ!という熱い気持ちが伝わるようにしましょう。
志望動機の注意点として、「前の職場は人間関係が悪かった。」「休みがとれなかった。」などといったネガティブな回答は控えましょう。
また、「給料がいいから志望します。」「休日が多いので働きたい。」などといった、福利厚生の部分理由にすることも、やる気がないと捉えられてしまう場合もあるため、避けましょう。
志望動機についての例文はこちらの記事をご覧ください。
退職理由
「前職を退職した理由は何ですか?」というのはほとんどの面接で聞かれます。
退職理由は人それぞれですが、この質問には正直に答える必要はありません。
例えば、人間関係に悩んで退職した場合、正直に答えてしまうと、ここに就職しても人間関係が上手くいかなくて辞めてしまうのではないかといった不安を面接官に与えてしまう場合もあります。
ですが、結婚や家族の都合による引っ越しなどのライフサイクルの変化が理由であれば、私は正直に答えてました。
前項と重なる部分はありますが、ネガティブな印象を与える、「前の職場は人間関係が悪かった。」「休みがとれなかった。」「給料が低かった。」というような回答は避けましょう。
前職の仕事内容や経験
看護の現場で求められていることは、『即戦力』です。
そのため、前職でどのような経験を積んできたのか、入職して何ができるのかといったことは、面接官が気になるポイントになります。
ここでは、自分が経験してきたことやスキルを噓偽りなく伝えましょう。
ここで、自分を大きく見せようとして、何でもできるというように答えてしまい、実力が伴わないと、最悪の場合、使用期間中に正式な採用を取り消される可能性もあります。
できないことがあるのは当たり前ですし、経験がそれぞれ異なることも当たり前のことです。
今の自分にできることを正直に堂々と答えましょう!
⇩ここから先は、私が実際に転職した経験をもとに、面接で印象に残っている変わった質問を紹介します⇩
がん専門病院への新卒入職の試験と面接内容
採用試験の内容
- 小論文(看護観について)
- 面接(面接官4人:応募者1人)
- 事前に職場見学
小論文は400文字程度を制限時間の1時間程度の間に書き上げる課題でした。小論文の課題で多い項目は、『看護観』です。採用試験の中に小論文がある病院に就職を希望する場合は、自分の看護観を整理しておくと、当日スムーズに文章が書けるでしょう。
大学病院や総合病院などの大きい病院では、採用者の数も多いため、面接と別の日に職場見学やインターンシップを行っている病院がほとんどです。
インターンシップや病院見学での態度も、採用試験の評価対象になっているため、身だしなみに注意し、態度やマナーにも気を付けましょう。
インターンシップや病院見学での態度は面接の注意点と共通します。面接でのマナーや態度の注意点はこちらの記事にまとめたのでご覧ください。
面接で印象に残っている質問
真面目そうなので、息抜きができずにストレスを溜め込んでしまうタイプに見えますがどう対処していますか?
よく言われるのですが、私は見た目が地味で真面目に見えます。(本当は適当な人間なのですが…。)そのためか、新卒で希望した病院の面接でこのような質問を受けました。
この時、私は趣味であるスキューバーダイビングをして、休日はリフレッシュしていることを話しました。見た目と趣味のギャップがあったのが、深刻そうな顔つきで質問してきた面接官の表情も、この返答を聞いて柔らかい表情になりました。
離島の病院への転職の試験と面接内容
採用試験の内容
- 適性検査面接(面接官4人:応募者1人)
- 職場見学
面接で印象に残っている質問
なぜ離島に移住しようと思ったのですか?
離島の病院であったため、移住の理由を聞かれました。私は趣味であるスキューバーダイビングを楽しみたいことと、海の近くに住んでみたいという思いがあったため、素直に伝えました。
この頃は20代だったので、海の近くに暮らしてみたかったです!と素直に面接で答えました。
一般病院への転職の試験と面接内容
採用試験の内容
- 面接(面接官3人:応募者1人)
- 職場見学
面接で印象に残っている質問
この病院は老人ホームと連携している病院で、主な入院患者さんは老人ホームで体調が悪くなった利用者さんでした。とにかく慢性的な人手不足で、だれでもいいから採用したいといった雰囲気が伝わってきました。
面接や職場見学も突っ込んだことは聞かれず、時間も短かかったです。そのため、印象に残っている質問は特になく、共通して聞かれる志望動機や前職の退職理由などでした。
短い面接は人手不足の職場にありがちです。
皮膚科・美容クリニックの外来への転職の試験と面接内容
クセの強い親子が経営するクリニックでした。
採用試験の内容
- 面接(三次面接まであり)
- 職場体験(半日)
皮膚科・美容クリニックの外来で印象に残っている質問
このクリニックでの面接はとにかく変わっていました。
個人クリニックでは珍しく三次面接までありました。
【一次面接】
事務長と一対一で面接。事務長はフレンドリーな方で、入職後に教えてもらいましたが、一次面接で、院長(女医)に合わせられるか見る面接とのこのでした。意見を言い過ぎず、割とおとなしそうで、院長に合わせられそうだから一次面接を通したと言っていました。(私の本性は、意見をはっきりいうし、嫌いな人には合わせませんが…。)
【二次面接の前にクリニックの見学】
見学と言われていたので、てっきり1時間もかからず終わるのかと思っていましたが、午後の勤務時間をすべて見学という名で、院長の後をついてあれこれと指導がありました。
もはや入職後にすることじゃん。半日も見学で拘束するって何かおかしいかも…。と薄々気付いていました。
しかし、離島で就職先も限られていてたため、おとなしく言われるがまま半日の見学を終えました。(スーツにパンプスで半日歩きまわったので、足は激痛でした。)
【その日の夕方に急遽二次面接】
まさかのその日の夕方から、急遽二次面接をすることに。
なんて気分屋なクリニックなんだ。
二次面接は、院長の息子の理事長と一対一で行いました。幸い、半日の職場体験で院長から気に入っていただけました。そのため、院長と仲が良すぎる息子の理事長とも比較的穏便に面接は進んでいきました。
しかし!面接で聞くにはプライベートに突っ込んだ質問が多すぎでした!
面接で印象に残っている質問
・今まで嘘をついたことはありますか?
・父と母の性格を教えてください。
・兄弟はいますか?その兄弟の性格を一言でいうとどんな性格ですか?
・院長の実績についてどう思いますか?
私は5回以上転職をしていますが、ここまでプライベートについて細かく詮索されたことは初めてでした。
このクリニックは個人経営であり、面接の方法は独自のルールがあるのだと思いますが、それにしても、面白い質問であったことと、日程もきまぐれにその日に面接しませんか?と連絡がくるような不思議なクリニックでした。
【三次面接】
院長と理事長と私の3人で面接を行いました。終始親子である院長と理事長が仲良さげに話していたのをニコニコしながら傾聴していたら、面接は終わりました笑!
透析クリニックへの転職の試験と面接内容
採用試験の内容
- 面接(臨床工学技士の主任と看護師の副主任の2名)
- 職場見学
職場見学面接で印象に残っている質問
・今まで急性期でしたけど、慢性期は大丈夫ですか?
・雑用が多いですが、大丈夫ですか?
・教育体制が整っていませんが大丈夫ですか?
就職してから思い返すと、1つめの質問以外は普通に考えてヤバい職場であることが伝わる質問でした。
今まで急性期病院やクリニックに勤めていたため、慢性期でルーティンワークになることに対応できるかという質問がありました。
正直、私はルーティンワークが苦手で、同じ患者さんに毎日のように会うということ自体苦手だったのですが、転職をし過ぎてしまった私は他に面接を受けさせてもらえる場所がなかったため、この職場に就職しました。
このクリニックは、面接した主任と副主任もかなりクセがあり、あまりいい職場ではないかもしれないと薄々築いていましたが、給与面などを考えると、他に働き口がなかったため、ここに就職を決めました。
結果、メンタルを病んでしまい、1年程度で退職しました。
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