看護師の仕事は好きだけれど、職場の人間関係に疲れて、心身ともに疲れ果ててはいませんか?
職場の人間関係が悪すぎて、すでに転職を検討している方もいるかもしれません。
私は6回の転職のうち3回は人間関係が理由で転職しました!
(残りの3回は引っ越しです)
次こそは人間関係のいい職場で働きたいと思いますよね!
今回は、転職回数の多い私が実際に感じた人間関係が悪い職場の特徴を、職場の短時間で見分ける方法を解説します!
【この記事はこんな悩みを持つ方にオススメ!】
- 人間関係が原因で転職を考えている
- 転職を失敗したくない
- 次こそは人間関係に悩まず仕事がしたい
- 転職する時の職場見学で何を気にしてみたらいいか分からない
- 短い時間でいい職場か見極めたい!
人間関係がよくない兆候!職場見学で見るポイント
案内してくれるスタッフがコミュニケーション障害や嫌味っぽい
病院や施設の見学をする時に案内してくれるスタッフは、それなりの役職がついたスタッフがほとんどです。病棟の場合は、看護師長であったり、個人経営の場合は院長であったり。
そんな職場のリーダー的に存在が、いじめやパワハラ気質があったり、逆にコミュニケーションがとれないようなリーダーであると、部下は多大なストレスを受け、そのはけ口が立場の弱い新人や新入社員に向くことになります。
そのため、見学中に積極的に質問をするなど、コニュニケーションをとることで、リーダーの人柄を知ることができます。
病院見学の案内してくれるスタッフの人柄は要チェックです!
【体験談1】
とある透析クリニックの面接と職場の見学に行った時のこと。
面接が終わって職場見学をするタイミングで、「入職してすぐ産休とか考えてないよね?遅番できない人が増えても意味ないから。あと、頼むから産休は独り立ちしてからにしてね。」と嫌味を言われたことがありました。
こんなことを言ってきた人はそのクリニックの看護師長でした。
短い会話の中で、嫌味を言う人は、一緒に仕事をしたら嫌味のオンパレードであることは容易に想像がつきます。
このクリニックは結果が出る前にお断りしました。
【体験談2】
2件目の透析クリニックの面接と職場見学を気に入ったときのことです。
面接中も終始声が小さく、うつむきながら話すような人が看護師のトップでした。嫌味を言ったりいじめをするような人ではありませんでしたが、とにかくコミュニケーションが苦手なようで、医者をはじめ、他の看護スタッフや多職種との連携もとれていない状況でした。
私はこの職場に就職したのですが、就職後はスタッフ間の連携が取れないことへのストレスが常にありました。
また、いじめやパワハラが横行している職場でしたが、この看護師長は注意しない人だったので、いじめをうけたスタッフが次々と辞めていき、新たなターゲットを作っては攻撃し、メンタルがやられて辞めてしまう。そんな悪循環のある職場でした。
スタッフが約20名の職場でしたが、1年間で10人以上が退職しました。私も1年でメンタルを病んでしまい、退職しました。
権威を振りかざすトップもよくありませんが、ある程度、スタッフの統率がとれるトップの器がある人か見学の時に観察することがポイントです。トップの雰囲気はとても大事だということを思い知らされました。
【体験談3】
『体験談2』と同じ透析クリニックでのことです。透析室には臨床工学士もいますが、この技士長もクセがある人でした。
面接後の職場見学では、自分の知識を1時間以上ひけらかしていたり、クリニックのルールを入職もしていないのに長々と話したりしていました。その技士長は自分が指導したことしかやらせてもらえない謎のルールがあり、指導のペースもかなり遅いので半年間はほぼ雑用ばかりやらされました。
そのため、周りのスタッフからは、使えないやつだといじめられ、どんどん自信をなくし、最終的にはメンタルを病んでやめました。病院見学だけなのに、必要以上な説明や自分の欲求を満たすために知識をひけらかす人がトップにいる場合は注意が必要です。
スタッフの年齢層が偏っている(中堅層がいない)
10年程度のベテランと1.2年目のスタッフしかいない職場は何らかの問題を抱えていることがほとんどです。
私の感覚的に、たとえお局ナースがいても1.2年目の看護師は部署異動もほとんどなく、仲のいい同期がいればみんなで協力し合って何とか仕事を続けます。3年目以降になると、同期の部署異動や結婚による退職などにより、仲のいい同期がやめていきます。職場の雰囲気がよくないと、心の支えがなくなり、中堅層が辞めてしまい、10年前後の長く勤めているスタッフと、1.2年目のスタッフという2極化した層になります。
職場見学の時に、年齢層に偏りがありすぎた場合は注意が必要です。
ベテランか新人しかいない、中堅層がほぼいない職場は要注意!
お局ナース
短時間の見学で見極めるのは正直難しいです。
お局ナースの特徴としては、次のようなものがあります。
- やたらと声が大きく虚勢を張っている。
- 見学しにきた自分をキョロキョロ見ながら周りのスタッフとコソコソと話をする。
- ナースステーションなどのど真ん中で座って仕事をせず雑談をしている。
あいさつをしても帰ってこないか不機嫌そうに返す
職場見学をする時は、すれ違うスタッフにあいさつをすると思います。
その時に、無視をしたり、面倒くさそうにあいさつを返す職場は、業務過多や人間関係がよくないためにスタッフの心の余裕がない可能性があります。
こうした職場に入職すると、特に既卒のスタッフは忙しさのあまり教育に手が回らず、放置されたり、逆に入職して間もない頃から責任感の重い仕事を任される傾向があります。
また、あいさつをした時の表情や声色でその人やその職場の雰囲気を感じ取ることができます。
職場見学にいったら、すれ違う人に積極的にあいさつをして反応を観察しましょう!
職場で怒鳴り声が聞こえる
職場見学という短い時間の中で、ナースステーションや個室から、スタッフの怒鳴り声が聞こえた場合は注意が必要です。
人は誰しも失敗することやミスをする可能性はありますが、そうしたトラブルのときに怒鳴る風潮のある職場は、パワハラやいじめ気質の人が多いため避けましょう。
何度も注意しても直らない悪い癖に対して注意をしていたとしても、職場見学に来るとわかっている時でもおかまいなしに怒鳴るということは。
怒鳴り声の聞こえる職場は要注意!
やたらと声が大きく威圧的なスタッフが多い
声が大きく、スタッフにも患者さんや利用者さんに対しても威圧的な言葉で話すスタッフを見かけたら注意が必要です。
特に、新人や新入社員への指導、実習生の指導をしている場面を見かけたら、どんな口調でどんな態度で指導をしているスタッフがいるのか観察しましょう。
その職場に入職することになれば、仕事をするうえで必ず指導してもらうことが必要になります。そんな時に、同じような指導をされる可能性が高いので、高圧的な態度で指導をしていないか確認しましょう。
また、物事を依頼する時の口調や、普段の会話をするときの態度も高圧的でないかチェックしましょう。
働いているスタッフ同士の会話も観察しましょう!
患者さんや利用者さんに対して冷たい態度をとる
患者さんに対して、怒ったような口調で接していたり、雑談しているのにナースコールを無視しているような職場は要注意です。
許されることではありませんが、患者さんに対してタメ口が当たり前になっていたり、認知症の患者さんに、きつくあたる看護師がいることも事実。
そんな人のいる職場は、スタッフ同士の人間関係も同じで、ギスギスしている場合がほとんどです。
スタッフの患者さんへの関わり方も観察しましょう!
新人や新入社員が困っていても見て見ぬふりをする
新入社員や新人だと思われるスタッフが、放置されて、周りをキョロキョロ見渡して困っている光景があっても、周りのスタッフが声をかけたり、フォローをする素振りがなければ要注意です。
特に忙しすぎる職場では、教えるくらいなら自分でやったほうが早いと思う人がいたり、教えることが仕事の妨げになると考えるスタッフも一定数います。
こうした職場に入職した場合、特に既卒の経験者であれば、入職後、割と早い段階からフォローもなく、放置される可能性もあります。
スタッフ同士が声をかけ合って、助け合っているような空気があるかは職場の人間関係を見抜く上で大切なポイントになります。
困っている人をみて見ぬふりをする職場は、入職後苦労します。
仁王立ちや腕組みをして高圧的な態度で人と接する
発する言葉は穏やかであっても、普段から腕組みをしながら話す人で、心が広くて穏やか人は私は見たことがありません…。
若いスタッフや新入社員など一部の人が走り回っている
ナースステーションで座りながら談笑をしているスタッフがいる傍らで、若いスタッフや一部のスタッフが走り回っている光景を見かけたら要注意です。
こうした職場は、仕事を新入社員や新人に押し付ける傾向があります。
協力する風潮や、チームで動いている雰囲気のある職場は、一部の人が忙しそうにしていたら、仕事をもらったり、声をかけたりして、チームの一因を助けようとする傾向があります。
職場見学の時は、スタッフの全体的な動きを見てみることをおすすめします。
一人だけ走り回っているような職場は要注意!
ナースステーションが悪口、愚痴のオンパレード
2.3人で集まってコソコソと何かを話す場面を見た場合や、ナースステーション内が愚痴や悪口のオンパレードである職場への入職は、避けたほうが無難です。
見学者がいても、我慢できないほど愚痴や悪口が習慣化しているということになるため、人間関係がいい職場とは程遠いでしょう。
たとえ自分の悪口でなかったとしても、人の悪口を聞いているのは気分が良くありません。
こんな職場は、たいていスタッフが定着せず、ベテラン、お局層と、新入社員しかいない場合が多いです。
愚痴や悪口が常習化している職場は避けたほうが無難です。
目が生き生きしていない、不満そうな顔で働いている
うつろな目をしてたり、常に眉間にシワを寄せていたりしているスタッフが多い職場は、スタッフの心に余裕がない可能性が高いです。
そうした職場では、特に既卒で入職した場合、教育まで手が回っていないことがあり、十分な教育がないままひとり立ちさせられることもあります。
また、心に余裕がないため、新入社員をストレスのはけ口にし、悪口や陰口を言われる可能性もあります。
雰囲気のいい可能性が高い職場の特徴
案内をしてくれるスタッフの感じかいい
職場見学の案内をするスタッフは、基本ある程度の役職についている人が行います。
その部署のトップの雰囲気がいいと、周りのスタッフも気持ちよく働ける傾向があるため、案内してくれるスタッフの言葉や表情から人柄の良さを感じられたら、風通しのよい職場である可能性が高くなります。
あいさつを明るく返してくれる
廊下ですれ違うスタッフに会釈をしたり、あいさつをすると思います。そのときに、どんなに忙しそうでも、しっかり目を見て明るくあいさつを返してくれるスタッフのいる職場は、入職してからも、忙しいときにイライラしないスタッフが多いといえるため、おすすです。
スタッフの年齢層が幅広い
既卒の入職者が多い場合は、新入社員が多くても年齢層がバラバラになる傾向があるため、一概には言えませんが、ある程度、年齢層にばらつきがあるほうが、それほど若い人でも年配の人でも、ママさんナースでも働きやすい職場を見極めるための一つの目安になります。
また、同世代が多いほうがいい人は特に働いている世代はどんな世代がいるか見ておくか聞くようにしましょう。
患者さんや利用者さんに対して丁寧な対応
スタッフの心に余裕があると、患者さんや利用者さんへの対応の質も自然と上がります。
逆に、患者さんや利用者さんに対して怒鳴っていたり、馬鹿にするような言動がある場合は、新人や新入社員のスタッフに対しても同様の対応をする傾向があります。
職場見学だけですべてを見極めるのは難しい
ここまで、私の経験をもとにブラックな職場の特徴を紹介しましたが、職場見学の短い時間ですべてを見極めることは正直難しいです。
職場見学の時点で、今回紹介したような違和感が著明であった場合は、他の職場も検討してみるのもひとつです。
また、転職エージェントに職場の雰囲気を聞くことも一つの手です。
自分にあった職場を探して公開のない転職をしましょう!
注意点
職場見学という短い時間の中でも、得られる情報はたくさんあります。
この記事で紹介することは、あくまで、20代5回、30代の今も転職活動を続ける私が面接や職場見学で感じた『人間関係がよくない職場の特徴』をまとめたものです。
そのため、すべての職場に当てはまるわけではありません。また、この記事で紹介する特徴が見受けられた場合でも、一部のスタッフに限られる場合もあり、周りがフォローしてくれる場合もあります。
一番大切なのは、『自分の直感』です。この記事を読んでくださったあなたが、いいと感じた職場を選ぶようにしましょう!