看護師は夜勤があるというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
しかし、夜勤は仮眠が取れないことがあったり、生活が不規則になるなど、身体の負担がかなり大きい仕事といえます。また、夜勤をすると、睡眠のサイクルが崩れてメンタルの不調を来しやすくなる人もいます。
そこで、日勤のみの看護師のメリットとデメリットを解説します。
日勤のみで働く看護師のメリット
- 生活のリズムが整う
- 体力的な負担が少ない
- 精神的な負担が少ない
- 睡眠時間を確保できる
- 仕事と家庭を両立しやすい
- 家族との時間がとれる
- 会社員など一般的なサイクルで働く友人と予定が合わせやすい
生活のリズムが整う
日勤の看護師は、朝出勤して夕方に帰宅するというサイクルがあります。
看護師は夜寝て朝起きるという当たり前のサイクルを保つことが難しい勤務の仕事が多いですが、人間が健康でいるためには、規則正しい生活を送ることが基本になります。
日勤はより身体に負担が少なく、生活リズムを整えることができるオススメの働き方です。
体力的な負担が少ない
日勤の看護師の勤務時間は8時間で、1時間のお昼休憩があるところが多いです。パートや派遣社員の場合、勤務時間がもっと短かい場合もあります。
しかし、夜勤もやるとなると、夕方4時ごろに出勤し、翌朝9時ごろまで働くことになります。
休憩時間は2時間程度のところが多いですが、忙しければ仮眠もご飯休憩すらもとれないこともあります。
何より、夜通し働いて、拘束時間が16時間を超えるということは、体力的にかなりきつい仕事になります。
その点日勤のみの働き方であれば、規則正しく、かつ拘束時間も短いため、体力的な負担が少ない働き方と言えます。
精神的な負担が少ない
夜勤に比べて、日勤ではスタッフの数が多く、部屋も明るいため異常に早く気づくことができます。
その分、検査や処置、予定入院などやるべきことは多くなりますが、目が届きやすく、人手も確保しやすいため、急変や緊急事態の精神的な負担は軽減されると言えます。
睡眠時間を確保できる
朝起きて日中に仕事をして夜は寝るという人間にとって当たり前の生活サイクルが、看護師では難しい場合があります。
夜勤でも、仮眠や夜勤明けに睡眠を取ればいいという人も中にはいますが、毎日夜にしっかり眠れることは、身体の健康にも心の健康にも必要なことです。
プライベートの時間を確保しやすい
夜勤をしていると、夕方から夜にかけての家族で過ごす時間の確保が難しくなります。
また、看護師同士の友人であれば、夜勤明けに一緒に出かけることもありますが、多くの人々は夜勤をしないので、休みがち合わなかったり、フリーの時間帯が合わなかったりします。
その点、日勤のみのよりプライベートの時間を確保できる働き方であると言えるでしょう。
仕事と家庭を両立しやすい
私は独身で一人暮らしの時は、夜勤をバンバン入れていましたが、結婚をしてしばらくしてから夜勤をしない働き方に変えました。
家庭を持っていると、夜勤明けで休みたい時間に休めなかったり、家事を後回しにしたくても、家族のためにやらなければならなかったり、育児や介護があれば、相手中心の生活になることが多いため、体力的的にもメンタル的にもきつくなります。
日勤のみの働き方であれば、日中は保育園に預けたり、デイサービスや訪問介護を利用することもできます。夜間でもこうしたサービスはありますが、割高であったり、そもそもサービス自体が少なく、利用することが難しく場合もあります。
家族との時間がとれる
子どもは昼前学校に行って夜は家にいることがほとんどです。中には、夜間制の学校に通っていたり、夜勤の仕事をしている家庭を持つ人もいるかと思いますが、仕事をしている家族も、昼間に働いている人が多いのではないでしょうか。
日勤のみの働き方をすれば、子どもや家族との時間を確保しやすくなります。
日勤のみで働く看護師のデメリット
- 収入が減る
- キャリアアップをしにくい場合がある
- 日勤が5連続もあり得る
- 職場によっては肩身が狭い
- 求人が少ない
収入が減る
看護師は夜勤手当を除くと、高給与の仕事とはいえないほどの手取りになる場合もあります。
実際に私は、結婚してしばらくしてから日勤のみの働き方に変えましたが、年収は100万円弱減りました。
生活費は夫ときっちり半折なので、収入が減った分、独身時代のように、サロン通いしたり、洋服やコスメをたくさん買ったり、毎週のように飲みに行ったりすることはなくなり、ほとんどお金を使わない生活になりました。
年収が100万弱減るということは、単純計算で月々使える金額が約8万円減る計算になるので、今までと同じ金銭感覚で過ごしていたら、貯金はあっという間に底をつきます。
私は子どもはいないので、夜勤ありから日勤のみの働き方に変えて一番痛かったことは、収入の減少でした。
キャリアアップをしにくい場合がある
クリニックや維持期の透析施設など、もともと日勤の働き方しかない職場では関係ないことが多いですが、病棟などの夜勤もある職場では、夜勤なしの働き方では、パートや派遣社員としてしか就職できない場合もあります。
パートや派遣社員は、正社員と比べると、役職についたり、昇級したり、責任感のある仕事を任されたりすることが少なくなる傾向にあります。
バリバリ働きたい人や、看護師として働くことに人生を捧げている人は、場合によってはキャリアアップしにくいこともあるでしょう。
逆に師長クラスにまで上り詰めれば、夜勤がない場合もありますが…。
日勤が5連続もあり得る
夜勤ありの働き方に慣れていると、5日連続で日勤をすることが、とても辛く感じられるのは、看護師あるあるではないでしょうか?
病棟では「今週5日勤あるんだけど〜ありえない!」みたいな会話はよくありますよね!
しかし、日勤のみで働いていると、5日勤は意外とよくあることで、そのうち身体も慣れてきます。
日勤5連続が嫌な人は、上司にシフト調整をしてもらったり、希望休を入れて調整しましょう。
職場によっては肩身が狭い
夜勤のある病棟で、日勤のみの働き方をしている場合、職場によっては、「夜勤やらないもんねー。」「子どもいないのに何で夜勤やらないの?」などと、嫌味のようなことを言われることがあります。
↑この言葉は、私が実際に言われた言葉です(泣)。
私は、こうしたトラブルを避けるためにも日勤のみの求人に応募先したのにひどいと思いました。
こういう小言を言う人は、一定数いるので、軽くあしらって真に受けないようにしましょう。
働き方は個人の自由だ!
求人が少ない
看護師の求人で、日勤のみの求人は人気があります。それに加えて、そもそも日勤のみで働ける職場は、夜勤ありの職場と比べて少ないです。
こうした理由から、日勤のみの看護師求人は少ない傾向があります。
まとめ
看護師の日勤のみで働くメリットとデメリットについて解説してきました。
私の個人的な意見としては、日勤のみの働き方にしてよかったと思っています。
たしかに、収入が減少したことは大きかったのですが、今では節約を楽しんで生活をしています。
また、お金の使い方を見直したことで、今まで、余分な服やコスメに浪費していたことに気付き、節約はしているけれど、生活の満足度が著しく低下したわけではなく、それなりに楽しむことができています。
何より、夫との時間を取れるようになったので、夜勤ありで働いていたときよりも夫婦関係はよくなりました。
健康面では、夜勤ありの勤務のときは、睡眠薬がないと眠れなかったのですが、日勤のみの働き方に変えてからは、自然と深い睡眠が取れるようになりました。
みなさんも自分に合った働き方が見つかることを祈っています。
コメント