仕事を頑張りすぎて、腰を悪くしてしまったの。
もう看護師として働くことは難しいかな?
大丈夫。
看護師でも、身体を酷使せずに働ける職場も存在します。
看護師の仕事は、夜勤や患者さんの体位変換や清潔ケア、移乗なども含まれているため、体力勝負である一面もありますよね。また、人手不足により、どんなにガタイがいい患者さんでも看護師が一人で対応しなければならない場面が多くあります。
こうした状況により、腰痛に悩まされている看護師は多いのではないでしょうか?
そこで、20代で5回の転職をし、その合間に看護師の単発バイトもたくさんしてきた腰痛持ちの私が、比較的腰の負担が少ないかも!と感じた職場について紹介します。
【この記事はこんな悩みを持つ方にオススメです】
- つらい腰痛があり、看護師を続けていくことが不安。
- 腰痛になり、転職を考えている。
- 身体の負担が少ない職場を知りたい。
看護師の比較的腰の負担が少ない職場
- 皮膚科外来(一般外来)
- 美容クリニック
- 透析
- 検診
- デイサービス
- 眼科・耳鼻科
比較的腰への負担が少なく働くことができる理由を紹介します!
皮膚科外来
皮膚科外来の患者さんは、基本ADLが自立しています。
そのため、患者さんの身体を支えたり、移乗するほどの大掛かりな介助はほぼなく、服をあげたり、医師が診察しやすいように体勢を整えるなどの軽い介助になります。
時には、子どもの水イボとりや、傷の処置などで、子どもが大暴れをして、抑えなければならない場面もありますが、こうしたことで腰を痛めることはほとんどありません。
そのため、皮膚科外来は私が経験した仕事の中で一番腰痛に悩まされなかったです。
皮膚科の外来は立ちっぱなしになることもありますが、処置や同意書の説明などは座って行うこともあります。
そんなちょっとした座れる時間が、腰にとって優しい休憩時間になることもあるので、おすすめです!
皮膚科外来で勤務した経験がありますが、腰の負担は少なかったです!
美容クリニック
美容クリニックは、お客様は比較的若い層が多く、自立した生活を送っている方がほとんどです。
そのため、力を使うことが少なく、腰の負担も少ないです。
ただし、脱毛メインでタイトなスケジュールで数をこなすような大手のサロンでは、立ったまま施術をすることが多いため、前かがみでの施術で腰を痛める可能性があります。
個人経営の皮膚科兼美容クリニックで勤務をしたことがあります。
小さいクリニックだったので、お客様の人数も多すぎず、腰の負担は少なかったです。
大手の美容クリニックはハードだと聞いたことがあるため、慎重に検討しましょう。
透析
透析クリニックにもよりますが、比較的自立している人が多いです。特に夜間透析の時間帯にくる患者さんは、仕事後に透析をする人がほとんどであるため、比較的若く自立している人が多いです。
日中の透析であっても、透析中は基本ベッド上であるため、介助を要するのは透析前後のみなので、身体の負担が少ないと言えます。しかし、ベッドの高さ調整ができない施設では、腰を曲げて穿刺や返血を行うため、腰の負担になることもあります。
私が働いていた透析クリニックは、車いすの患者さんは助手さんが移乗をしてくれました。
検診
学校検診や職場検診は、基本的に健康な人が受けるものです。そのため、ADLは自立しており、介助がないことが大半です。
検診の採血や視力、聴力検査は座って行うとこが多く、体力的にも負担が少ない仕事と言えます。ただし、2ベッド同時に行う心電図は、前かがみになってひたすら電極の着脱を行うため腰の負担がかかりやすいです。
検診の心電図はスピードも求められて腰の負担もあります。
その他の検診業務は比較的腰への負担が少ないと感じました。
デイサービス
施設によるところが大きいですが、介護と看護業務が分かれている施設では、看護師の仕事は薬の管理やインスリンの接種など、力を使う仕事が少ないです。
ただし、単発派遣でデイサービスで働く場合は、入浴介助があったり、介護業務がメインである職場もあるため、仕事内容を見てから就業しましょう。
デイサービスは施設によって利用者層や仕事の分担がかなり異なるため、業務内容を事前に確認しましょう。
眼科・耳鼻科
眼科や耳鼻科も基本的にADLが自立してる患者さんが多いです。車いすなどで来院していても、基本的に付き添いの人がいて、診察台への移動をせずに診察することも可能であることが多いため、腰への負担が少ない仕事であると言えます。
しかし、私が転職活動をしていた経験上、耳鼻科と眼科は人気があるためか、経験者優遇の職場が多い印象です。
看護師の腰痛が少なくなった働き方
- 夜勤をやめた
- 通勤時間が少ない職場にする
夜勤をやめる
夜勤ありの職場は、出勤から退勤まで実質20時間前後拘束されます。
忙しい病棟では、日によって仮眠が取れないこともあり、先輩が怖い職場だと、座って記録をすることすら許されない雰囲気があることもあります。
そんな夜勤では、腰痛はもちろんのこと、身体全体の疲れもなかなかとれません。また、拘束時間が長いと、ストレッチやマッサージなどもできないため、筋肉がどんどん凝り固まってしまい、自分の力だけでは改善が難しい身体になってしまうことも。
私は夜勤ありという働き方はやめて、日勤のみにしたことで、給料は下がりましたが、その日の疲れやコリはその日のうちにマッサージやストレッチをする余裕ができて、スポーツジムに通わなくなった今でも腰痛や足のしびれは激減しました。
日勤のみという働き方に変えてみるのも一つの方法です。
通勤時間が少ない職場にする
満員電車での通勤は、人に押しつぶされ、変な姿勢で倒れないように体勢をキープするため、足腰に大きな負担がかかります。
また、通勤時間が長い職場だと、自宅でゆっくりする時間やマッサージやトレーニングをする時間が減るため、結果的に身体に不調が出やすいです。通勤時間が少ない職場にすることもひとつの方法です。
満員電車は無理のある姿勢で乗車するため、5分乗っただけでも腰に激痛が走ったことがあります。
看護師の腰痛が悪化した仕事
- 療養型の病院
- 介護施設
- 訪問入浴
療養型の病棟
高齢者の多い病棟は、基本全介助の患者さんです。
そのため、体位変換や清潔ケア、移乗からオムツ交換まで、看護師が携わる介護業務が多くなります。そのため、腰の負担も大きいです。
介護施設
派遣で老人ホームに行った時、食事のたびに車椅子に移乗させたり、排泄介助を行ったりと、看護業務以外に介護業務がかなり多くありました。
施設によっては看護業務と介護業務を分けているところもありますが、基本的には人手不足で介護スタッフも忙しいため、看護師も介助することが多いです。
訪問入浴
訪問入浴は、ADLがほぼ全介助の利用者さんがほとんどです。そのため、ベッドから浴槽への移乗は必須になります。また、1日に何件もこなさなければならなかったり、車での移動時間が休憩時間と定められている職場もあります。
また、施設であればスタッフが多数いますが、訪問入浴は3人程度のが限られたスタッフが車で患者さん宅まで移動するため、自分が腰が痛くても、誰かに代わってもらうということが基本的に難しくなります。
派遣会社に登録した時に、訪問入浴は腰痛持ちの人は避けた方がいいと教えてもらいました。
【実体験】腰痛を克服した方法
病棟勤務で、脊柱管狭窄症になった私は、足のしびれと腰痛が悪化し、手術をしました。
しかし、手術をしても腰痛は軽減したものの、足のしびれは一向によくなりませんでした。
そこで、パーソナルトレーナーのいるスポーツジムに通い、身体の筋肉のバランスをよくする筋トレを行った結果、涙が出るほどの腰痛と足のしびれからは開放されました。
引っ越しにより、スポーツジムを離れてからは、足腰の痛みが出ることもありますが、以前よりは改善しました。腰痛のある方は、信頼できるトレーナーを探してみるのも一つの方法かもしれません。